面白道具の油蔵     

アブラグラで「あったらいいな」という中古の茶道具・塗り絵・画材・骨董とかバービー・和小物をリーズナブルに!

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茶箱の楽しみと振出の金平糖

      2018/09/06

アブラグラの店長、茶箱というのが実は大好きで友人のお茶の先生は旅行にもドライブにも茶箱をほとんど常時持っておでかけしています。
いつでもどこでも抹茶で一服!というスタイル。彼女のように日常生活に「大人のおままごと」を持ち込むのは人目もあるし実は大変に照れてしまってデキナイものです。

試作品
(表裏、両方使えるから相生袋というのだそうです)

ドライブに行って御朱印いただき神社やお寺の中の
ひっそりとした森の匂いのする空気の綺麗なお庭で
チョット階段とか座っても良さげな石などに腰かけ
サーモスのポットからお湯を小服茶碗に注いで
お茶碗をちゃんと温めてシャシャシャシャシャっと
茶筅の音だけが聞こえるような中でお茶を頂くのは
とってもとってもイイ気持ちです。

飛行機の中でもお湯をいただき機内食デザートで
一服。金平糖とかジェリービーンズ・チョコなどを
振り出しから懐紙にササッと取り出してポリポリ。
シャカシャカで茶筅振ってもう一服。
こうなると周りの方のお目々は真ん丸になっちゃう
んですが、彼女は「どこ吹く風」「私は私」という
This is my world主義。

いつか見習いたい「そのクソ度胸!」と思いつつも
なかなか「恥ずかしい」「注目されたくない」という
消極的な気持ちをモンモンと持て余し「持ち歩く」
勇気を持てずに今に至っています。

茶箱はとても豪華なものから「お稽古用」の普及品
までいつも機会があればジックリ見ております。
モチロン茶箱の楽しみのご本は沢山ありますので
「ステキ!」と思いながらも高価な素晴らしい
品ぞろえにため息ついてます。

いつかはお店で茶箱も並べたいと思っていますが
「いつでもどこでも」お茶を一服するためには
持ち歩けるようバッグというか風呂敷のように包んで
持ち歩けたら便利!と常々思っていました。

裏千家茶道の茶箱の扱いのルールとは全く違っても
どこでも「一服」ができる楽しい茶箱でを持ち歩き
「大人のままごと」ができたら嬉しいと思います。

そんな気持ちで色々な事を試していますが、相生袋
という便利なものが日本にはあるんですね!
普通は正方形で作るのですが茶箱用に長方形に
できないものか?と今「試作」段階にきています。


店長「お遊び」が好きなので表や裏は正統派名物裂
ではなく面白いものを使いたいと思っています。

手縫いでチクチクですのでなかなかできませんが
アイロンが一番苦手で難しい・・・

それでもこの茶箱にはこんな道具をというように
揃えたく中のお道具も色々骨董市で物色しています。

と、仕入れた振出が「カラコロ」と音が鳴るので
「何?」と振出しを逆さにして思いっきり振ったら
チョコレート色の金平糖が出て来たのでありました!

「あららーっチョコの金平糖?オシャレじゃない?」
と一瞬は思ったのですがチョコレートなら猛暑で溶け
中にこびりついちゃって「使い物にならない!」
と涙する所でしたが白い金平糖がチョコレート色に
変色するほどアンティックっていうかヴィンテージ。
五色の金平糖だったことがわかりますよね?
なーんとなく。金平糖、アンタはエライ!
溶けないでなんとか形とどめて
本当にエライ金平糖さんです。何だか感激してしまい
織田信長だって金平糖大好きだったんだよね?などと
つまらないこと思い出したりして中に綿棒とか
小筆突っ込んでお掃除したのでした!

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